ゴールでなく、スタートであれ

Work/Study

今日はめずらしく、お仕事の話を書きたいと思います。

現在、いろいろなことをやっているのですが、

その中で一番ウェイトを占めているのがパーソナルトレーナーです。
主にプロレスリング・ヒートアップの道場でやっているのですが
個人でもやっています。

クライアントさんに半谷 静香(はんがい しずか)さんという

先日開催のパラリンピック女子柔道に出場された方がいらっしゃいます。
目に障害があり、ほぼ視力がありません。
サポートして半年以上が経ち、
毎回彼女が自分自身の気付きを僕に伝えてくれて、
それに対してその場でアドバイスして、その部分を強化するトレーニングを行う。
毎回毎回どんな気付きがあるのかが楽しみで、
そして、それに対してしっかりアプローチできると、すごく嬉しい。
1時間という短い時間ですが、とても充実した時間で
トレーナー冥利に尽きる機会でした。

パラリンピックには過去2回出場していて、今回で3回目

結果は、5位でした。
世界5位。
これってすごくないですか?
競技人口が多いとか少ないとか、そんなことは関係なく、
あなたが世界レベルで結果を残せたことってありますか?
という話しです。
ましてや、その大会に出れるだけで本当にすごいレベルです。
終わってからご本人とお話ししたけど、
そういうすごさにはなかなか気付いていなかったみたい。
当たり前かもしれませんね。
だってその世界が日常で、
一人でも多く上を目指し、追い越したいと突き進み、
同時に追い越されまいと突き放す。
そんな数年を過ごしていたのかと思います。
なかなか常人では推し量れることができないプレッシャーだったかと思います。

彼女との出会いは、プラインドボクシングという

視覚障害のある方のボクシングの体験会でした。
帰りの電車で身体の使い方を話したことで、何か琴線に触れたようで
トレーニングのサポートを依頼していただきました。
パラリンピックという大きな大会が終わったから言うと、
僕は彼女をサポートしたいと思ったのは、
純粋に視覚障害柔道というモノを追い求め、探求する姿と
何事にも一生懸命取り組む、素晴らしい人柄だったからです。
選手として支えるよりも、人としてサポートしたいなと思いました。
ご自身の誕生日が近い時に、
周りの方に自分が食べたいと思ったお菓子をラッピングして配ったり、
試合が終わってからお会いした時に
大会のハンドタオルと共に直筆のお礼のお手紙をくれたり、
そんな心遣いができる心温かい選手です。

パラリンピックは選手にとって4年に一度の人生を懸けた大会

でも、僕はそんなことよりもその4年に一度の大会を通して
人生を楽しんで欲しい、成長をして欲しいと思っていて、
どちらかというとアフターパラリンピックの方が気になっていました。
当事者の選手からしてみれば、
そんなことを考えることができないくらいに打ち込んでいると思うし
実際に僕が格闘技やっていた時も、その後のことなんか考えられなかった。
でも、その経験者だからこそ僕はそういう後のことも伝えていきたいです。
パラリンピックがあったから人生がどう変わったのか?ということを。

次の大会は3年後のパリですが、

そこにどう進むのか?
進むようで進まない。
別のルートで進む。
回り道しながら進む。
いろいろあると思います。
素敵な彼女の人生をこれからも
少しでもサポートできれば、
少しでもサポートできることが、
僕にとっても楽しくて仕方ありません^-^

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